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どんな人が対象になる?

B型肝炎の給付金の対象となる方は、大きく分けて、一次感染者と二次感染者に分けられます。

B型肝炎給付金の対象となる条件は?

一次感染者とは、対象期間に集団予防接種を受け、B型肝炎ウィルスに持続感染している人(ウィルスを持っている人)を言います。

ちなみに、対象期間とは、国が集団予防接種での注射器の使い回しを放っておいた期間です。この期間に集団予防接種を受けた人、つまり1941年7月~1988年1月の間に生まれた人は、誰でも感染被害者である可能性があります。

もちろん、集団予防接種を行っていたからといって、必ず感染するものではないのですが、気になる人は一度検査を受けてみることをオススメします。最近では、行政の定期健診などでも、B型肝炎ウィルスに感染しているかどうかを調べる検査が受けられます。

もし、B肝炎ウィルスに感染している場合でも、集団予防接種による感染ではなかった場合は給付金の対象でないため、経路を特定する必要が出てきます。

次に二次感染者ですが、これは母親から子供へ感染してしまったケースです。これを母子感染と言います。もし、母子感染でB型肝炎給付金の請求をするなら、母親が一次感染者と認められていなければなりません(中には自分がB型肝炎に感染して調べてみたら、母親も、兄弟も、というケースもあります)。

これらのほかに、平成26年1月24日から、父子感染による二次感染と、母子感染からさらに母子感染した場合も給付金の対象となっています。

また、既に感染した本人が亡くなっている場合でも、対象者の遺族に給付金が補償される場合もあります。すでに亡くなっているからといってあきらめず、その疑いがある場合は、一度専門家に相談してみると良いでしょう。

繰り返しになりますが、B型肝炎給付金の対象者になる条件は、幼少期の集団予防接種が根本的な原因だと思われるケースです。輸血などで感染した場合は、B型肝炎給付金の対象とはなりませんので、注意が必要です。

訴訟対象者ではない場合のB型肝炎

B型肝炎患者の中には、訴訟対象者の条件に当てはまらない方もいます。以下の場合は、残念ながら訴訟することができません。

訴訟対象外のB型肝炎~水平感染(すいへいかんせん)~

  • 性交渉が理由でのB型肝炎感染。
  • 個人間のピアスの穴あけが理由でのB型肝炎感染。
  • 入れ墨が理由でのB型肝炎感染。
  • 個人間の注射器共用が理由でのB型肝炎感染。
  • 血液透析が理由でのB型肝炎感染。
  • 血液製剤が理由でのB型肝炎感染。

上記の理由が原因で、B型肝炎に感染することを『水平感染・すいへいかんせん』と言います。

この中でも、近年多い感染ルートが性交渉による感染です。例えパートナーとの性交渉であっても、コンドームを使用して感染予防を徹底してください。100パーセントの予防が難しいとはいえ、不用意な妊娠や性感染症の予防にも繋がります。

また、万が一に備えてHBワクチンの摂取も考えておく必要があります。この他にも、B型肝炎ウィルスに感染しない、させないためには以下のポイントに気をつけましょう。

B型肝炎に感染しないための予防策

  • 献血・臓器提供・精子の提供を行わない。
  • カミソリ・歯ブラシなど他人の血液が付着するような日用品の使い回しを避ける。
  • 月経・外傷の際は血液の付着に気をつける。(感染者は自分で処理する)
  • 乳児への食べ物・飲み物の口移しは避ける。
  • トイレ後の手洗いを徹底する。

兄弟姉妹に訴訟対象者がいればアナタもB型肝炎?

兄弟、または姉妹のいずれかがB型肝炎の二次感染者であれば、自身の感染も疑われます。反対に、自身の感染が既に確認されてはいるものの、兄弟・姉妹の感染が未確認の場合は早急に検査することが推奨されます。兄弟・姉妹の給付金申請は、自身の分とまとめて行えます。

また、自身が二次感染者であると、その子供は三次感染者になっている可能性があり、この場合もまた給付金申請を行うことができます。現時点で発症していなくても、一定額の給付金の支給や定期検診を受けることが認められています。仮に、将来感染の発症があっても、手続きを行えば追加救済金が支払われます。

自身や家族のB型肝炎訴訟についてまとめると、以下のようになります。

  • 家族内にB型肝炎二次感染者がいる場合→感染者の兄弟・姉妹も感染者である確率が高い。
  • 両親がB型肝炎二次感染者である場合→自身やその兄弟・姉妹は三次感染者である可能性が高い。
  • 三世代間での感染が疑われるため、血縁者にB型肝炎患者がいるなら検査を受けることが推奨されている。
  • 将来的に感染が認められた場合、追加救済金が支払われる。

母子感染だけじゃない!?あまり知られていない父子感染の実態

B型肝炎は通常、出産時の母子感染が主な経路だと思われていました。しかし、B型肝炎はなにも母子だけで感染するものではありません。父親から感染してしまう、父子感染というものがあるのです。

B型肝炎は粘膜感染が主な感染経路となるため、例えば幼少期の頃に父親が口移しで食べ物を摂取させていたという事があればB型肝炎の可能性があります。

それ以外にも、「口の中にキズがある」「出血がある状態でキスをしてしまう」と感染の可能性が高くなります。

通常のキス程度では感染はしませんが、B型肝炎が含まれる体液の中でも血液は高濃度なものとなっています。

そのため、平成26年から父子感染の方も二次感染者として給付金請求の権利を認めるようになっています。

父子感染と認められる条件と必要な書類

父子感染が認められるためには、いくつかの条件と父親の母子手帳や必要書類があります。条件については、以下の4つとなります。

  • 自身がB型肝炎に感染している
  • 父親が昭和16年7月2日~昭和63年1月27日生まれである
  • 父親が満7歳までに予防接種を受けている
  • 父親に摂取痕がある

これに合わせて、一次感染者(父親)と二次感染者(自身)共に必要な書類を準備する必要があります。

書類の中には一次感染者と二次感染者にのものが、同時に請求できるものもあるので確認しましょう。

一次感染者と二次感染者が必要な書類は、具体的に下記の項目になります。

一次感染者が必要な書類

  • B型肝炎ウイルスに持続感染していることを示す書類(HBc抗体陽性など)
  • 満7歳になるまでに集団予防接種などを受けていることを証明する書類(母子手帳など)
  • 集団予防接種など以外の感染原因がないことを証明する書類(直近1年分の医療記録)
  • 父親からの感染ではないことを証明する書類(HBV分子系統解析検査結果)
  • 病状について(現在のご病状に関する診断書 ※無症状の場合は不要)

二次感染車が必要な書類

  • 母親・父親が一次感染者の要件を満たしていること(上記書類にて証明)
  • B型肝炎ウイルスに持続感染していることを示す書類(HBc抗体陽性など)
  • 母子・父子感染であることを示す書類(HBV分子系統解析検査結果)
  • 病状について(現在のご病状に関する診断書 ※無症状の場合は不要)

上記のような書類が必要となります。弁護士に相談する段階で書類の請求の仕方なども確認することができますので、まずは疑いがあれば相談してみるというのも手です。

父子感染の可能性がある場合、給付金がもらえる

父子感染が認められた場合、最大3600万円と訴訟に関わる弁護士費用の給付金をもらうことができます。無症状キャリアの場合は、更に下記の費用がプラスされます。

  • 慢性肝炎等の発症を確認するための定期検査費
  • 父子感染防止のための医療費
  • 世帯内感染防止のための医療費
  • 定期検査手当

また、既に感染した本人が亡くなっている場合でも、対象者の遺族に給付金が補償される場合もあります。

B型肝炎の疑いがある場合は、既に親が亡くなっているからといって諦めるようなことはせずに、一度専門家に相談してみると良いでしょう。

B型肝炎給付金の給付対象者は約45万人と推定していますが、実際の受給者がまだ1割弱に過ぎない状態となっています。そのため、請求期限も平成34年まで延長されています。

検査によって父子感染が確認できた際には、弁護士を通して国に訴訟することを検討してみてはいかがでしょうか。

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