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B型肝炎ウイルス(HBV)の2つの感染様式と治療法

B型肝炎ウイルスの2つの感染タイプ

自覚症状が無い一過性感染の急性肝炎

B型肝炎ウイルスの一過性感染には急性肝炎として現れる「顕著感染」と、気づかないうちに自然に治癒している「不顕性感染」の2つに分けることができます。

一般的な急性肝炎は以下の順序で病状が進みます。

  1. 潜伏期間
  2. 前駆期間
  3. 黄疸期間
  4. 回復期間

急性肝炎は自覚症状がありません。自分でも知らない間に肝炎の症状が進行し、黄疸期間になると肝臓が正常に機能を果たせなくなり、肝臓で処理できなかった色素が目の白目部分に黄色く現れます。

また、顕著感染には肝細胞を急激に攻撃する「劇症肝炎」というものがあります。劇症肝炎を発症すると、40度近い高熱と重度の意識障害に陥ります。

劇症肝炎の死亡率は70%~80%とも言われており、顕著肝炎のなかでも非常に危険な肝炎です。

肝炎が慢性化することが多い持続感染

持続感染はウイルスが半年以上の長期間体から排除できずに、肝炎が慢性化するケースが多いです。

6カ月以上肝炎の状態である肝炎を「慢性肝炎」と呼びます。慢性肝炎は出産時や幼児期に感染をする場合が多いです。

急性肝炎から慢性肝炎になるケースは少ないですが、最近はジェノタイプA型(遺伝子型)の肝炎ウイルスに感染して、持続感染につながる症例が多く報告されてきています。

B型肝炎ウイルスの主な治療法

急性肝炎か劇症肝炎かで治療法は違う

急性肝炎などの一過性感染の治療法は水分補給などをして、病状が落ち着くまで安静にすることです。

急性膵炎も同じように、病状が落ち着くまで水分補給をして安静にする治療が一般的です。ウイルスを体内から排除して内臓が回復するのを待ちます。

劇症肝炎では抗ウイルス薬「核酸アナログ製剤」の投与や血液透析を行います。最終的には肝移植などの治療を施す必要性が出てくる可能性もあります。

劇症肝炎は特に死亡率が高いため、治療は迅速に行う必要があり、上記のほかにも命を救うためのさまざまな処置を患者に施します。

持続感染は抗ウイルス療法を行う

慢性肝炎などの持続感染の治療は一過性感染の治療法とは異なります。慢性肝炎では時間が経過してもウイルスが体から排除することができないので、抗ウイルス療法を行うのです。

持続性感染で怖いのは「肝硬変」であるため、慢性肝炎では「肝硬変を防ぐための治療」を行っています。

また、劇症肝炎でも使用される「核酸アナログ製剤」の投与や、免疫療法も行なわれ、肝臓を保護する「肝庇護療法」というものも行っています。慢性肝炎では一般的に、肝庇護療法で治療する場合が多くなっています。

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